夏のうだるような暑さもひと段落し、比較的に過ごしやすくなり始めた時期。
体がだるく感じる。やる気が起きない。体調が悪い。そんな症状に悩まされている方もいるのではないでしょうか?
季節の変わり目は体調を崩しやすいとは言いますがそんな秋口の突然の症状。すっきりしないですよね?
これってうつ病?それとも季節性のもの?そんな疑問を抱いた方へ、今回は秋の体のだるさの原因と対策、治し方をご紹介します。
目次
秋に体がだるくなる原因って?
秋になると主に睡眠を十分にとることができない、気だるさで朝起きることができないといった症状とともに頭痛やめまいなどの症状がある方も多いのではないでしょうか?
この背景にはある病が関係している可能性が非常に高いです。
こういった症状を改善できないと生活リズムの調整がきかず心身の不調が悪化してしまう可能性が高いでしょう。
では、いったい何が原因でこういった症状を引き起こしてしまっているのでしょうか?
うつ病なのか季節性なのか 秋の体調不良の原因は9月病?
こういった症状が現れると思わず「うつ病?」と思ってしまう方も多いと思います。
こういった症状のみでうつ病とは言い切ることはできませんが不調をそのまま放置していると抑うつ気分の状態(気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況のこと。)を悪化せさてしまいうつ病の診断を受けてしまうこともあります。
また、この症状による不眠症が重度になると薬物などによる治療が必要となり、体への負担がより大きくなることになります。
近年、こういった秋口に多い体の気だるさや体調不良は「9月病」と呼ばれています。
9月病って?
9月病とは暑い夏に体力を消耗してしまい、心身に不調が出る病のことです。
5月ごろ、新しい生活の慌ただしさが一旦落ち着き蓄積されたストレスが表面化される「5月病」と似た症状の病です。
9月病は病と呼ばれていますが、具体的に何かの病名というわけではなく、9月という時期に起きる様々な心身の不調の総称です。
具体的な理由としては以下の二つが主な理由として考えられています。
長期休暇明けからの環境適応ができない
5月病との違いは、お盆明けや長期休暇明けに環境適応ができないことが理由の一つで、そもそも9月病はバカンスが習慣化しているヨーロッパで指摘されていました。
日本では近年、夏休み明けの9月1日に子供の自殺が最も多くなることなど、大人だけでなく子供にもこの9月病の影響が指摘されています。
気温や日照時間の急激な変化
もう一つの原因として考えられているのが気温や日照時間
の急激な変化による影響です。
暑い夏が終わりに近づくと日中の残暑と朝夕の冷え込み、日照時間の急激な変化、そしてこの寒暖差により引き起こされる台風などの天候な変化により生活リズムが乱れてしまうことが原因と考えられています。
9月病の主な症状
9月病の心の症状
・無気力
・疲労感
・不安感
・焦り
・落ち込み
・イライラ
9月病の身体の症状
・不眠
・過眠
・頭痛
・めまい
・肩こり
・食欲不振
・動悸
9月病対策と治し方とは?
では、9月病の対策や治す方法はあるのでしょうか?
9月病の主な原因はストレスです。自分の努力のみで改善するのは難しいかもしれませんが軽減することは十分に可能です。
9月病には乳製品が効く?
まずは食生活の乱れも9月病に大きく影響していると言えるでしょう。9月病は生活習慣病の一種でもあるので食べ物の乱れも大きく影響すると考えられます。
そして牛乳や乳製品を少し多めに意識して摂取することで症状が和らぐ可能性が高いでしょう。
これは、乳製品に含まれる「トリプトファン」という物質が9月病の症状である抑うつ状態を打ち消してくれる効果があるからです。
正確には脳内で分泌される「セロトニン」というホルモンにこの効果があるのですが、その生成に必要な物質がトリプトファンなのです。
【トリプトファンを豊富に含む食品】
・牛乳
・乳製品
・豆
・豆製品
・バナナ
・アボカド
・肉類
・スジコ
・タラコ
良質な睡眠を心がける
心身の不調はまず睡眠に出やすく、涼しくて過ごしやすいからこそ夜更かししやすくなってしまいます。夜更かしせず最低でも6時間〜7時間は睡眠を確保するように心がけましょう。
パソコンやスマートフォンの画面の明かりのブルーライトは脳を覚醒させ、睡眠を妨げる効果があるため寝る前の使用は控えるようにしましょう。
エアコンの使用を控える
また、エアコンの使用も控えたほうが良いでしょう。
温度差はもちろん、エアコンの風で身体や内臓を必要以上に冷やしてしまうことにより自律神経の乱れを促してしまいます。
最後に
9月病による不調はストレスに対する休養が大切です。ストレスに対する心と体のシグナルをうまく考えて治療することが望ましいと言えるでしょう。
また、9月病は放置してしまうとうつ病を引き起こしてしまう可能性のある病です。概ね一ヶ月程度症状が改善されない場合は症状が重くなる前に医師への相談をお勧めします。