コロナウイルスに対して危機感がない日本人の心理とは?

コロナウイルスが猛威を振るう中、ニュースを観ていると日本では夜の街に出かける若者や飲み会に参加する人々が問題視されています。

普段は恋愛心理や行動心理について書いている等サイトですが、今回はなぜ日本の人々はコロナウイルスへの危機感が薄いのかについて心理学の観点で紹介させていただきますね。

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コロナウイルスに対して危機感がない人たちの心理とは?

今や世界中に蔓延したコロナウイルスですが、特にアメリカやスペイン、イタリアでは感染や死者が爆発的に増えています。

日本では緊急事態宣言発令され、自粛要請が出ているにも関わらず夜の街に出かける若者や無関心と言わんばかりに飲み会に参加する人々がいます。

世界各国からこれらの日本人の行動は避難されていますが、彼らは一体どのような心理からそういった行動を取ってしまっているのでしょうか?

今回はこれらの人々の行動の心理についてお話しさせていただきますね。

人間には怖いものを見てから逃げる習性がある

これを心理学の観点からお話しさせていただくと、人間には怖いものを見てから逃げる習性があることが深く関係しています。

人には未知のものや自分の知らないものへの恐怖を感じる特徴があります。

この恐怖を感じる理由は“未知なものや自分の知らないものにはどんな危険が潜んでいるのか分からない”からです。

ここまでは動物も人も同じなのですが、人の欲求は動物と違い知識を得ることに対しての強い欲求が働きます。

つまり、人にはその恐怖を確認して自らの知識にしようとする習性があるのです。

見たいと思うのは恐怖を取り除こうとするから

ではなぜ人は恐怖から逃げずに確認して知識化しようとするのでしょうか?

たとえば、台風などで川が氾濫したという避難警報が出ているのにわざわざ川の様子を見に行って亡くなったという人が毎回いますよね。

これは、「どんな状況なのか?」「どれくらい危険なのか?」ということを自らの目で確認してその恐怖を取り除こうとする心理が強く働くからです。

これを今回のコロナの場合、身近にコロナに感染した人がいないことがこの心理を加速させていると言えるでしょう。

コロナウイルスの恐怖が身近にないから「今外出することはどれくらいの恐怖なのか?」「外出することでどのような危険があるのか?」と自らの目で見て確認してその恐怖を取り除こうとしているのです。


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知識や経験に強い執着心がある

自粛ムードが強いこのご時世でも人間社会において知識や経験には価値があるという考えを持つことは人間社会を生きる私たちにとってはごく自然なことです。

つまり、今回のコロナにおいても人の持つ知識を得ることへの欲求が危険への探求心に拍車を掛けてしまっているのです。

現在の心理学において、動物の中で人間は唯一将来について考える生き物だと考えられています。他の動物は未知の恐怖に対してリスクを冒してまで知ろうとはしません。

でも、知識に執着する人は知識こそが自分のアイデンティティと、その現状を現場で目の当たりにした話をする未来の自分の姿に酔ってしまうのです。

つまり、人間は将来の自分の姿に想いを馳せてしまうから危険を顧みず知識を追い求めてしまうのです。

自分は大丈夫と考えてしまう

さらにこのような人たちは口を揃えて「自分は大丈夫」と口にします。

実はこの考え方をする人は異常ではなく、むしろ脳が正常に機能している証拠なのです。

その理由は、過去に経験していないからです。

これは正常性バイアスと言われ、心を平穏に保つために脳が起こしている防御反応なのです。

たとえば、学校やオフィスでサイレンが鳴ると大半の人が誤作動や点検を疑いその場から動きません。これは、過去にその経験しかないからです。

つまり、人間は過去の経験を脳に蓄積することで心を平穏に保とうとするのです。

過去にコロナのようなウイルスショックを経験していない人々は他の様々な過去の経験から心を平穏を保つ方法を算出します。

つまり、どれだけ脳内の経験を探してもウイルスで危険な目に遭っている自分はいないのです。

だから人々は今回のような未曽有の事態でも「自分は大丈夫だろう」と考えてしまうのです。

いつまでも安全とは限らない

日本は現状の感染者数も死者数も被害の大きい諸外国に比べ少ない数字ではあります。

しかし、2週間前や1ヶ月前はそれらの国も同じ状況でしたよね。

確かに人は自らの経験で判断して行動を選択する生き物ですが、これだけ情報に溢れている世の中です。

あなたも自分の身や家族を守れるような決断を常にすることを覚えておいてくださいね。

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