キリスト教に喪中はある?例文は?喪中はがきの代わりにクリスマスカード?

喪中はがきを初めて出すという方は出し方について悩まれる方も多いとおもいます。

ところで、クリスチャンには「喪中」はるのでしょうか?

宗教的なもので、日本の文化である喪中との関係性というのは薄く感じるかと思いますが、日本に住んでいる以上、喪中時に出す喪中はがきをキリスト教徒でも出すことができるのか。考えさせられますよね?

そこで今回は、キリスト教に喪中はあるのか。そしてクリスチャンの場合、喪中はがきはどうしたら良いのかについてお話しさせていただきます。

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キリスト教に喪中はあるの?

キリスト教の考え方からすると、クリスチャンに喪中という概念はありません。

キリスト教にはそもそも、「死」を忌み嫌うものとする考え方がありませんので忌中という概念がなく、それと同時に喪中という考え方もありません。

喪中とは?

そもそも喪中というのは宗教的な考え方というより日本人の知恵という方がしっくりきます。

喪中というのは、喪に服す期間のことで、身内を亡くした方が四十九日までは忌中、そしてその後一年間を喪中として故人の冥福を祈りながら慎ましやかに生活しようという習わしです。

いうならばマナーに近い考え方なので宗教的な概念はありません。

クリスチャンでも喪中はがきは送っても良いのか

では、自身または身内がクリスチャンの場合、喪中はがきは出すべきなのでしょうか?

キリスト教の考える「死」というのは穢らわしいものではなく、「天国への凱旋」絵あると考えられています。なので、喪に服すべき期間というのはありません。

ですが、日本という国で社会生活を営む上で、少なくとも年賀の挨拶を交える方々に対しては、喪中はがきは出すべきであると考えられます。

これは、喪に服すということよりも、相手に対する礼節や心遣いとして行うべきだと考えられます。

つまり、宗教的な考え方というより、日本人としてのマナーという考え方に近いでしょう。

喪中はがきの例文 クリスチャンの場合はどのように書くべき?

では、クリスチャンの家庭では喪中はがきはどのような文面で書いたら良いのでしょうか?

一般的な喪中はがきの場合、

「喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます」

といった文頭になりますが、キリスト教には喪中という概念がありません。

その場合、喪中という文言を言い換えれば良いでしょう。

例えば喪中という文言を

「○○月○○日〇〇[続柄] 〇〇[名前]が御許(身もと)に召されました」や「天に召されました」

という言葉に変えて文頭を始めます。

キリスト教の喪中はがきの文面

【例1】
過日〇〇〇〇が主の御許(みもと)に召されましため新年のご挨拶をご遠慮申し上げます 。
皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます。
【例2】
去る〇月〇〇〇〇が帰天(きてん)いたしました。
つきましては新年のご挨拶をご遠慮申し上げます 。
生前のご厚誼を深く感謝申し上げます 。なお時節柄一層のご自愛のほどお祈り申し上げます。

※カトリックでは「帰天(きてん)」、プロテスタントでは「召天(しょうてん)」という言葉を使います。

ただ、喪中という言葉を使ってはいけないわけではありません。あくまでもキリスト教には「喪中」という考え方がないというだけであり、宗教的なしがらみがあるわけではありません。

受取手のことを考慮し、「喪中」という言葉で言い表しても問題はありませんのでご自身が伝やすいと思った方を選ぶと良いでしょう。


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喪中はがきの代わりはクリスマスカードでもいい?

キリスト教ではクリスマスカードを交換しますね。日本でもクリスマスが一般化しているので親しい間柄でクリスマスカードを交換するという家庭も多いと思います。

では、喪中はがきの代わりにクリスマスカードを代用することはできるのでしょうか?

この場合は、クリスマスカードは喪中はがきの代わりにしないほうが良いでしょう。

クリスマスというのはイエスキリストの誕生を祝うものです。例えば、

「先日父、〇〇が亡くなりました。つきましては新年のご挨拶をご遠慮申し上げます。メリークリスマス!」

という文章はあまりに不自然ですし、このような文面では受取手にも故人にも失礼です。

そこで、喪中はがきとクリスマスカードは別にして書くようにしましょう。

喪中にクリスマスカードを出してはいけないという決まりはないため、クリスマスカードの交換をすること自体には問題はありません。もちろん自身がクリスチャンならばクリスマスをお祝いすることも問題ありません。最低限のマナーさえ守れば良いのです。

最後に

喪中はがきは、単に送ることが目的ではなく、送る相手のことを考えることが大切です。

形式にとらわれず、受け取る側が気持ちよく受け取れるように配慮して贈るようにしましょう。

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