春になり、暖かくなると桜の季節ですね。
日本人ならば少なくとも桜を見たことがない人はいないのではないでしょうか?
開花した桜を見ると心が和むのも日本の春の醍醐味ですね。
今回は、そんな春の訪れを告げる日本の風物詩「桜」についてご紹介します。
目次
よく見る有名で代表的な桜の種類は?
日本人ならば必ず一度は目にしたことのある春の風物詩「桜」。
そんな桜ですが桜も植物、種類などによって咲く時期や咲き方に特徴があります。
桜にはどのくらいの種類があるのか、知っていますか?
代表的で有名な桜は4種類!
桜は植物学ではバラ科サクラ亜属サクラ属に分類され、北半球の温帯、特にアジアに多く分類しています。
日本のサクラはその中でも種類が豊富で、日本の桜は固有種や園芸種などを合わせて約600種の品種の存在が確認されています。
サクラ亜属として日本で自生するものとしては5から7種類ほどが認められており、これらの変性や交雑から数十種類の自生種が存在するとされています。
600種類を超える日本の桜ですが実はよく目にする種類はとても少なく、特にお花見の時期に見るいわゆる”春の桜”で有名なものは4種類です。
その4種類とは、ソメイヨシノ、シダレサクラ、ヤエザクラ、カンザクラです。
桜の種類によっての開花時期は?
日本でも代表的で有名な4種類の桜、ソメイヨシノ、シダレサクラ、ヤエザクラ、カンザクラ。
それぞれの開花時期はいつ頃なのでしょうか?
早い順から1月〜3月にカンザクラ、3月〜4月中旬にソメイヨシノとシダレサクラ、そして4月上旬〜5月上旬にヤエザクラという順で開花します。(年や地域によって時期は前後します)
有名な桜の種類を写真付きで紹介
それぞれのサクラの特徴はどういった特徴があるのでしょうか?
カンザクラ(寒桜)
出典:weblio辞書
寒い時期から咲く桜で、別名を「ガンジツザクラ(元日桜)」と言います。
ソメイヨシノのように花がすぐ散るという品種ではなく、2、3ヶ月かけてじっくり咲いているので花見の時期にも融通が利きます。
オオシマサクラとヒカンサクラの自然交配種と言われており、淡紅白色の花が咲きます。
葉は心臓形で縁にギザギザがあるのが特徴、早咲きで知られる河津桜よりも開花が早く葉よりも咲くに花が開きます。
ソメイヨシノ(染井吉野)
出典:Wikipedia
日本の約80%の桜がソメイヨシノだと言われており、気象庁の発表する桜前線もこのソメイヨシノが基準となっています。
日本の桜の代表とされている桜で、その起源はエドヒガンザクラとオオシマサクラを交配させ人工的に作った品種とされています。
ソメイヨシノは葉が出る前にピンク色の花が咲き揃い、大輪で花付きの良いのが特徴で満開時、木全体がピンク色に染まるのがなんとも美しいサクラです。
シダレザクラ(枝垂桜)
エドヒガンザクラの一種で枝が垂れ下がっているのが特徴です。
別名を糸桜といい、京都を代表する桜の一種とされています。
ソメイヨシノよりも一週間ほど早く咲くとされており、ピンクや赤、白といった花を咲かせ、ソメイヨシノよりも濃いピンク色の花を咲かせます。
エドヒガンは寿命が長く、福祉な県にある「ベニシダレ(三春滝桜)」は樹齢2000年と推定されています。
ヤエザクラ(八重桜)
ヤエザクラとは、特定の桜の品種ではなく、八重咲きになる桜の総称です。
ヤマザクラやサトザクラの変化したものでボタンザクラとも呼ばれます。
花は淡赤色、六義園の菊桜という種類は花びらが300枚あるとされていて花びらの多いのが特徴です。
ヤエザクラは古くから春の風物詩として親しまれており、和歌でも詠まれるなど日本人との関わりの歴史の長い桜です。
最後に
日本の春の風物詩「桜」。
アメリカのワシントンDCやスウェーデンのストックホルム、カナダのトロントなど日本との友好の象徴としても世界中で寄贈されており海外でも日本の桜は人気です。
今回紹介した桜は日本国内で多く見ることができ、それぞれまた違った特徴を持つ桜です。
今年はそれぞれの桜の特徴を楽しみながらお花見を楽しむのも良いのではないでしょうか?