毎年11月に行われるお祭りの酉の市。全国各地で行われている酉の市でも浅草の酉の市は関東最大の規模を誇ります。酉の市とは縁起熊手を威勢良く手締めして売る祭りとして商売人や経営者の方に広く知られています。
そんな酉の市ですがお祭りとして楽しく家族や友達、恋人と参加しても楽しいお祭りなんですよ。
そこで今回は、浅草の酉の市の楽しみ方や日程、開催場所、熊手の粋な値切りについてご紹介していきましょう。
目次
浅草の酉の市の楽しみ方は?
出典:https://www.travel.co.jp/guide/article/6511/
例年、約70万人の人で賑わう浅草の酉の市は江戸時代から続く由緒あるお祭りです。
発祥は江戸時代、浅草の鷲神社で農民が始めた収穫祭で酉の祭(とりのまち)と呼ばれた神祭の日が起源とされています。そんな酉の市は浅草の鷲神社の近くにある遊郭、新吉原が解放されたことで大変に賑わうようになった庶民のお祭りなのです。
【その1】露店や出店
浅草の酉の市では、縁起物の熊手を売るお店が約150件、食べ物などを売る屋台が約750件出店する大きなお祭りです。
焼きそばやたこ焼き、クレープといったお祭りの定番の出店から射的などの子供も楽しめる露店、浅草名物の雷おこしや金太郎飴、べったら漬けといった老舗の味を販売するお店まであり、浅草のお祭りならではの雰囲気を楽しめます。
その中でもぜひ食べておきたいのが頭の芋と切山椒です。酉の市に訪れるのならばぜひ食べておきたい縁起物と酉の市ならではのお菓子です。
出店は主に、鷲神社の境内や鷲神社の面している国際通り沿い三ノ輪駅の方面や、国際通りを挟んだ路地の方に出店されます。
頭の芋や切山椒は鷲神社の境内を入ってすぐのところで販売しています。
頭の芋
出典:http://www.organic-press.com/feature/feature_recipe_186/
頭の芋とは生の里芋のことで、頭の芋を食べると出世して頭になれるという酉の市の縁起物の食べ物。また、芋は一つの株にたくさん実をつけることから子宝にも恵まれるとされています。
今では頭の芋を販売するお店は1店舗のみとなってしまいましたが、毎年出店するお店なのでぜひ足を運んでみてみましょう。
切山椒
出典:http://yuki-ssg.seesaa.net/article/7302389.html
本来は正月に食べられる切山椒ですが、酉の市で売られている切山椒は、オカメや熊手の古風な絵の描かれた袋に入っているので酉の市のお土産にはぴったりのお菓子です。
団子などに使われる上新粉に刻んだりした山椒を練りこんで砂糖などで甘くしたお菓子のことです。
【その2】縁起物の熊手
出典:https://blogs.yahoo.co.jp/tabinchu_sta/7870679.html
酉の市のメインイベントは熊手を買うこと。もともと農民が収穫祭として始めた酉の市では、当初は熊手と共に鍬(くわ)などの農具を一緒に売っていました。そのうちにお祭りごとということから、農具にオカメや小判などの装飾をするようになったのが、今の装飾熊手のはじまりです。
熊手には落ち葉などを掃いてかき集めるということから「金運やお客様をかき集める縁起物」として現在でも酉の市で装飾熊手が売られています。
熊手は鷲神社境内に約50店舗出店されていています。
【その3】純金の根付がもらえるかも
本祭の日の0時の一番太鼓が鳴ると同時に、神社から授与する「熊手御守(かっこめ)」を最初に求めた人に一番札が与えられます。
それをもらった人は24金の純金小判と交換してもらえます。3本限定でどこの札場から出るかは秘密とのこと。運が良ければ純金の根付を手に入れることができます。
【その4】なでおかめ
出典:https://s.webry.info/sp/lucky-day.at.webry.info/201709/article_11.html
酉の市当日に鷲神社の社務所入り口に「なでおかめ」が披露されます。
なでおかめとは木彫りの大きなおかめの面で、おかめの面のなでる箇所によって様々な幸運を授けてくれるというもの。
鷲神社は商売繁盛の神様なので、金運によい鼻が多くなでられています。酉の市ではなでおかめを忘れずになでるようにしましょう。
浅草の酉の市2018の日程や場所は?
毎年、浅草の酉の市は鷲神社で行われます。
鷲神社周辺でも酉の市の日には屋台や出店が数多く出店するので周辺全体が酉の市のお祭りモードになります。
平成30、今年の浅草の酉の市は、
11月1日(木) 一の酉
11月13日(火) 二の酉
11月25日(日) 三の酉
開催時間は各日、午前0時から午後24時まで、2018年は三の酉まで執り行われます。
酉の市で熊手の粋な値切り方やご祝儀って?
出典:https://www.viewhotels.co.jp/asakusa/news/2014/000853.html
初めて熊手を購入する場合は?
浅草の酉の市のメインイベントといえば熊手を買うことですが、縁起物だからといってはじめから大きくて高価な熊手を購入すれば良いというものではありません。
初めて熊手を買う場合は、できるだけ小さくて安いものを買いましょう。
ご家庭用でしたら500〜3000円程度のものを購入すれば良いでしょう。
熊手はより多くの福を招くことができるように年々、大きさや値段の高いものに買い換えていくことで縁起が良いとされているので最初の年はできるだけ小さくて安いものを選びましょう。
熊手の粋な値切り方って?
熊手購入の醍醐味と言われているのが「値切り」です。
初めてだとなかなか馴れないかもしれませんが熊手を売るお店は約150店舗あるのでゆっくり見て回って雰囲気の合いそうなお店を見つけて挑戦してみましょう。
値切りは最初の表示価格から2〜3回程度値切ります。最終的に値切った価格で購入するのではなく、支払いは最初に言われた定価価格で支払います。
差額分は「お釣りはご祝儀で」と、ご祝儀としてお店に支払います。これが値切りの粋なマナーなのです。
買った側は大尽気分、売った側は得した気分を味わえると粋な江戸っ子の習わしがあります。
江戸っ子のお祭りの酉の市
酉の市は歴史あるお祭りです。
鷲神社は酉の市起源発祥の地、その周辺も酉の市の日には酉の市一色となるため江戸っ子の粋なお祭りとしてお祭りを最大限に楽しむことができます。
酉の市はどの日程も大変混雑します。子供連れや空いている時を選んで訪れたい場合は一の酉か二の酉の昼間に訪れることが良いでしょう。
夜や深夜の時間帯はお酒を飲んでいる方も多いのでトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。夜に訪れる場合は十分に注意したほうがようでしょう。
歴史ある酉の市で、縁起の良い熊手やなでおかめ、いろいろな出店を覗いて楽しみましょう!